「封印作品の闇」という本の紹介です

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私は過去に再放送できないテレビ番組とか
再出版できないマンガとか小説とか
消されたマンガ家とか、とにかくたくさん
読んでるので、この本も以前に読んだか
読んでないか思い出せないのですが(笑)
とりあえず、初めて読んだ気分で楽しめました。

傑作なのに、再販とか再放送できない
作品というものは非常に多いです。
昔では当たり前のようにあった様々な
表現が、今現在の世の中では
「差別だ!」の一言でくくられてしまいます。
作者にはなんの意図もなかったとしても
指摘されて回収、絶版という流れは多いですね。
私自身は、いちいち指摘する団体とかに
対して、非常に胡散臭い感情を持ってますが。

それらの差別表現などを問題として
封印されたものではなく違う理由のものも
あります。
有名なところでは、キャンディ・キャンディです。
それこそ当時は国民的人気をほこる作品でしたが
今現在も復刻に至っていません。
理由は明確であり、原作者と漫画家が裁判で
争ってしまったからです。
どちらも女性であり、もともとは大の仲良しで
著作権に関する収入も、たしか漫画家6、原作者4で
統一して管理してきました。
またキャラクターグッズなどを出す場合は
必ず二人の了承を得る、というものです。
ただ、連載が終了してから何年も経過した後に、
漫画家が原作者の了承を得ず、様々なグッズを
販売したりしたので、そこから泥沼の闘争に
発展したのです。

結局、裁判は全面的に原作者の勝利となりました。
出版社も原作者の味方をしました。
もともと漫画家のほうが無理難題を押し付けて
きたからなんですよね。
正式に謝罪して、あらためて権利関連の
打ち合わせをすれば前に進むのでしょうが
今現在も復刻されていない事を考えると
やはり難しいのでしょうね。
細々ながらも様々な原作に関わってきた原作者に
比べて、キャンディ・キャンディ以外の収入が
なく、生活に困った事がキャラクター商品の
無断乱発に繋がってしまったようです。

そして「オバケのQ太郎」です。
この本が出た2006年では完全に封印されてましたが
今現在は、藤子F、Aの両先生名義で
無事に復刻されております。

もともと両先生の間では、単独の仕事は
明確にクレジットを分ける、としてきました。
ドラえもんやパーマンがF先生で
怪物くんやハットリくんはA先生のように。
ただ、少しでもアイデアや作画に関与してたら
それは二人の名義にしようと決めてました。
ですから、オバケのQ太郎はF先生主導では
あったけど完全なる合作扱いになってます。
これが「新・オバQ」だとF先生単独作品の
扱いです。

まあ、実際は藤子の両先生以外にも
石ノ森先生や、つのだじろう先生も作画に関わってたり
するので、いろいろと権利関係でもめて
復刻できないのか?なんて言われてましたが
石ノ森先生やつのだ先生側は著作権を主張した事は
一切ないとの事。
やはり復刻できない理由(今現在は復刻してる)は、
先生たちではなく、その周囲の人間たちの感情の
行き違いからのようです。
F先生の未亡人と、A先生の実姉との間で
感情的な問題があり、A先生側ではOKなんだけど
F先生側でOKが出なかったそうです。

たしかに、もともとそれぞれ大ヒット作を
持ってて、お互いがお互いをカバーし、
常に収入は二等分してきた両先生ですが、
ドラえもんの巨大な著作権料をめぐって、
二人が存命中なら問題ないけど
亡くなった後で遺族、家族がもめる可能性が
あるから、今のうちにクリアにしておこう、なんて
感じのコンビ解消だったそうです。
この時のコンビ解消に関わる部分でも
A先生の実姉がF先生側に対して不信感を
抱く理由になったようですね。

オバQの話がメインになってしまいましたが、
この本は読み応えがあって面白かったです。
そして、復刻されてるオバQ(全12巻)も
早々に手に入れて読んでみたいですね(笑)

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