今更ながら萩尾望都の凄さを知る

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少女漫画というか漫画界のカリスマ、
萩尾望都先生であります。
その作品の面白さ、絵の美しさ、
巧みな人物の内面描写などなど
その功績は輝かしいものがあり
漫画ファンのみならず一般的な読者、
それも数多くの男性読者を獲得し
少女漫画のレベルを大きく引き上げた事でも
知られております。

そんな萩尾望都先生なんですが
私は大昔から知ってる割には
一度も作品を読んだ事がないのです(恥ずかしい)

いい機会なんで、有名な「トーマの心臓」を
ブックオフにて購入してみました。
最も有名な作品は「ポーの一族」なのでしょうが
「トーマの心臓」だって私でさえタイトルぐらいは
知ってる有名作品だし、何より文庫1冊なんで
手始めに読むのには最適かと思いまして。

とりあえず読み進めてみましたが・・・・・

正直なところまったく面白くありません!

面白くないというか、とにかく読むのが
辛いんですよね。
根本的に美少年愛がテーマなんですよ。
まあ、そういう部分を超越した人間愛みたいなものが
一番の読みどころなのは充分承知してますが
私には合わないのです。
どうしても男同士だと感情移入できません。

私のようないい歳したおっさん(43歳)が読む事自体、
そもそも間違っているのかとも思いますが
私よりも年上の多くの評論家たち(男性)が
萩尾望都作品についてたくさんの議論を交わしたり
してるし、実際多くのファン(高齢の男性も)が
いるわけだし、「文学作品を超えたレベル」なんて
言われてるわけだから、単純に私の
理解力が乏しいだけなのかもしれません。

それでも、やはり美少年同士の恋愛(友情)物語には
惹かれるものがないんだよな~。
「パタリロ!」とは違うんですよね・・・。

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1冊だけ読んで(それも途中で挫折して)
簡単に決めつけてはいけないと思い、
同じく代表作である、「11人いる!」を
買ってきて読んでみました。

そうしたら・・・・

めちゃくちゃ面白いです!!!

正直感動してしまいました。
続けざまに3回読み返してしまいました。
これは凄いです。
40年ぐらい前の作品とは思えません。
久しぶりに衝撃を受ける作品でした。

設定はSF作品です。
いちおう、美少年出てきますが
両性具有というか性差を超えた存在なんですよ。
数年後に男性もしくは女性に性が決定するので
それまでは未確定です。
だからこそ、面白く読めたのかも。
これが男性同士なら、ここまで楽しめたかどうかは
疑問ですが(笑)

とにかくストーリーが秀逸です。
それにタイトルが素晴らしい。
おかしなタイトルだよな、なんて思いましたが
読後は、このタイトル以外思いつきません(笑)

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美少年メインというところだけ
注目しすぎて読むからいけないのかもしれません。
性差を超えた、もっと内面の奥深い部分にまで
触れるよう、慈しむように作品に触れなければ。
挫折した「トーマの心臓」も、少し間隔を開けてから
ゆったりとした気持ちで再チャレンジしようと思います。


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