「わたしを離さないで」を読みました

GO332687.JPG

カズオ・イシグロさんの「わたしを離さないで」です。

読み終わった後に、いろいろと情報を集めようと
Google先生で検索しようと思って
「わたしを~」って入力すると予測候補が
表示されるんですが、「私をスキーに連れてって」と並んで
「わたしを離さないで」が即出てくるから
やっぱり有名なんだな~、なんて思います。
もちろんスキーのほうも(笑)

カズオ・イシグロさんはノーベル文学賞を受賞したから
当然ですが世界的に有名な作家であります。
村上春樹さんもリスペクトしてる方であり、
春樹ファンの私としては、「次こそは村上さん!」なんて
思ったりします。

ちなみに本の内容ですが、
今更ながら驚くのは、これは最終的には
SF作品という事。でもほとんど分からないんだけど
読んでくうちにじわじわ分かってくるところが凄いです。
もちろんSFが苦手な人でも大丈夫で
普通の小説としても十分楽しめるし
推理小説のような謎解きの部分もあったりします。

とにかく舞台は1990年ごろのイギリスが舞台のようですが
行った事はないけどイギリス特有の厚い雲で覆われて
常に薄暗いというか鬱屈した空模様というか
その光景がまざまざと目に浮かんできます。
実際に見た事ないけど見た気分になるというか
実際にその時代、その場所に自分がいたような
錯覚に陥る感じです。

また幼少期から思春期における感情の様々な部分を
丁寧に描写しており、語り手でもある主人公と
自分自身を重ねてしまう感じでして
このあたりはさすがだな~、なんて思います。

また、タイトルの「わたしを離さないで」という言葉も
泣けます。
最初は普通に紹介されてて、そのまま読み飛ばしてしまうんですよね。
「あ~、ここからタイトルとったのか~」なんてぐらいに。
ただ読み進めていくうちに後半にいくつかこの言葉が
出てきて、そのあたりからは胸にジ~ンとくるものがありました。
似たような経験は私もあります。
あえて詳細は書かない(恥ずかしいので)けど、
同じような事をしていました。
そういうのって誰しもが似たような事をしてるのかもしれませんね。
ちなみに意識してなかったけど、文庫の表紙のイラストが
カセットテープというのも泣けます。

「世界と繋がっているという我々の幻想に隠された深淵を
偉大な感情力で明るみにした」

というのがノーベル文学賞の授賞理由のようです。
難しくてよくわかりませんが(笑)、
その他の作品も読んでみたいと思いました。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 7

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス ナイス ナイス

この記事へのコメント

2020年07月15日 12:30
これ、綾瀬はるか主演のドラマ版を観ました。
あまり後味のよいドラマではなかった…、まあ当たり前ですが。

手塚漫画にありそうな設定かな、とも思いました。
主人公はエリート青年ロック。
勉強もスポーツも万能だが、幼いころからエリートとして育ったため、性格は鼻持ちならない。
このまま人生を謳歌するかと思いきや、実はさる御曹司のクローンであった。
(猿の御曹司ではない)
健康な臓器を育てるためにエリート教育されてきたのだと知ったロックは打ちのめされる…

ま、手塚漫画の場合、手術前に落ち込むロックを迎えに来るのが例のキャラクタで、
「オムカエデゴンス」とか言ってくれるのですけども。ああいう漫画を描ける人は手塚先生以外にはいませんね。

2020年07月15日 16:55
出ちゃっ太さん、どうもです。

さすがですね~。
苦悩するロックの光景が目に浮かんできます。
悩んだ挙句、自殺するが一命をとりとめ、
運び込まれた病院で執刀するのはもちろん
ブラックジャックです。
いよいよ危ないかも、という場面で
「オムカエデゴンス」。当然蹴っ飛ばされる
展開まで想像できますな(笑)