道徳の授業の副読本にしてほしい

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【ビッグ作家「究極」の短篇集 白土三平】を見つけたので
喜んで買ってきました。いつものブックオフにて。

この中には、私の大好きな「ざしきわらし」が収められてるのです。
以前、文庫本で読んで深く感銘を受け、何度も読み返して
いるんですが、この短篇集は判型が大きいのがポイント。
その理由だけで買ったわけであります(笑)

部隊から足抜けして逃げてる
老忍者が、ある農村の家の天井裏に住み着きます。
その家の男の子だけに自分の姿を現すのですが、
男の子は勝手に「ざしきわらし」だと思い込んでしまいます。
食べ物と住処の引き換えというわけではないけど、
老忍者は、この男の子を陰ながらサポートしていきます。

この男の子のお父さんは出稼ぎに行ったまま2年も帰ってきません。
近所の仲間からは「父(てて)なし子」と言われバカにされて
きましたが、ようやくお父さんが戻ってきて、更に老忍者の
陰ながらの力添えにより、この男の子は村の子供たちの中で
人気者となってきます。

そんなおり、同じく村の女の子をみんなでイジメてしまいます。
その女の子は「父なし子」であり、口が口唇裂傷(いわゆる、うさぎ口)
なんですよね。
この男の子も一緒になって、この女の子をイジメるわけです。

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福の神である「ざしきわらし」を演じる老忍者が
去っていこうとします。
去る理由がわからない男の子は去る理由を問い詰めます。

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「着てるものや
 目はなだちで
 人を見るようになったら
 しまいじゃ。」


心に響く言葉でありますな~(しみじみ)

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この記事へのコメント

ジェネラルジェムストン
2020年01月16日 19:09
白土三平さんの作品は、小学館からの単行本や、少し前に復刻された作品など、全て買い揃えて愛読していました。タロットと同じく、思う所があって、殆ど手放しましたが、今でも好きな漫画家です。

『ざしきわらし』、いい話ですね。カムイが若くして抜け忍になったのに対し、ダンズリは年老いてから、カムイが百姓のみならず、様々な人々の間を駆け抜け、政治の中枢にまで関わるのに対し、ダンズリは農村でひっそりと暮らし…『カムイ伝』『カムイ外伝』とは比較にならないくらいスケールの違いがありますが、ただ単に追手の追及を逃れるだけではない、抜け忍としての生きる意義を求めて生き続ける点は共通しているのが興味深いと思います。

ゲン太との別れ際に、「大きくなってワシが見えなくなっても、ワシはいつでもそばにいる」と言ったのは、勿論、物理的に見えなくなるという意味ではなく、もう二度と会えないのを見越しての事ですが、最後までざしきわらしの神話性を貫く事によって、少年の成長のイニシエーションの役割をも担っている気がします。

そして最後まで必殺技「月の輪」を自分のみの物として貫き通し、その技で人生を締めくくるのは、正に散り際の美学の真骨頂とも言えるのではないでしょうか。短編の一つとは言え、非常に含蓄のある話だと思います。
2020年01月16日 22:30
ジェネラルジェムストンさん、どうもです。

いや~、読み込んでいらっしゃいますね!
とても嬉しいです!
そうなんですよ。老忍者ダンズリの生き様というか
美学にグッときますよね~。
私は白土三平さんの漫画をたくさん読んでるわけでは
ないのですが、虐げられた人々に対する
優しい眼差しを読んでて強く感じます。

ちなみに細かいところですが、この「ざしきわらし」の
冒頭で、ダンズリが敵の手裏剣(毒が塗ってある)を
足に受けてしまい、自らその足首を切り落として
逃げるシーンが好きです。
「忍者って凄いよな~」なんて感心します(笑)