「文化系のためのヒップホップ入門2」です

画像


前作の1から7年ぶりに発売された
2巻目です。(昨年秋に発売)
ブックオフで見つけたので即購入しました。

この「2」では、2012年~14年のシーンを
総括しております。
ケンドリック・ラマーやチャンス・ザ・ラッパー、
アリアナ・グランデなんかも出てきます。

読みやすいので、あっという間に読めるのですが、
出てくるアーティストやレコード名なんかは
8割ほど解りません(笑)
相当な知識がないと会話には
一切ついていけません。
私のような初心者にとっては(笑)それでも、
要所で面白いネタ(たとえばU2のボノを
ディスってる)が出てくるので
意味不明な内容でも充分面白いです(笑)

それと今作でもヒップホップを語る上で
解りやすい「例え」が出てきます。

ヒップホップは日本のお笑いだと思えばいい。

何を聴いたらいいかわからない人は
単純にビルボードのヒップホップチャートの
ベスト20なんかを適当に聴いて、
いいなと思ったものを掘り下げていけばいいのです。
いわゆる「いいものが売れてるから」なのです。
お笑い芸人も、面白い人が売れるのです。
冠番組を持てば持つほど売れてるわけだし
面白いのです。

なかには事務所や業界の掟で
それほど面白くなくても売れてる芸人が
いたりしますが、やはり淘汰されていきます。
ヒップホップというゲームも単純に売れてる人が
残っていく。そのゲームに勝ち残ってる人の作品は
やはりイイものなのです。

それと大御所的な立場の人間が大きな
影響を与えるという事。
松本人志が「こいつら面白いわ~」と発言したら
みんな右に倣えになってしまう(笑)
同じようにJAY-Zが「彼の行動を俺は支持する」
なんて言うと、周りは一斉に黙ってしまう(笑)

扱ってる期間が2012年~2014年なので
音楽を売るという行為にも変化が
出てきていますね。

昔の日本のアーティストは
シングルを出し、それがヒットすれば
その後にたくさんの会場を廻るツアーで
多くの利益を得るという仕組みでした。
そんな中で松任谷由実さんが革命を起こします。
コンサートツアーを「宣伝」と位置づけ、
とにかくお金をかけて派手で贅沢なツアーを
します。全てはレコードを売るための宣伝です。
そしてミリオンセラーを連発。
レコード買って聴いた人がコンサートにも
足を運ぶ相乗効果で莫大な利益を生む仕組みを
作り上げました。

しかし、その後のヒップホップを中心とした
音楽シーンでは、「無償」というのが
キーワードになります。
U2がいきなり強制的にアルバムを無償配信して
叩かれましたが(笑)
同じように、チャンス・ザ・ラッパーとかは
新曲をネットで無償で公開したりします。
全てはライブに来てもらう為。
ライブという場を最高の場所と位置づけ、
そこに足を運んでもらうために
「ちょっと聴いてみて下さいよ~」なんて
感じなのです(笑)

画像


近刊予定の「3」は2015年~17年の
シーンを振り返る予定だそうです。
ここまで「無償」というのが
動画サイト中心に広まってますので
どのような会話が繰り広げられるか
楽しみであります。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック